〔インタビュー〕(Kizuku Project・中岡佑輔さん)山口市ナンブ地域で「継続的に山口と関わる人を生み出す」プログラムに挑戦!

プロフィール

中岡佑輔さん

(Kizuku Project)

兵庫県神戸市生まれ。2児男子の父。

2019年に地域おこし協力隊制度を活用して山口市へ移住。レザークラフト活動の傍ら、協力隊1年目に、自然や素材の豊かな山口暮らしの“気づき”を価値に変える仕事をしたいと思い、「Kizuku Project」として再起業する。主な業務は、レザークラフト関連業、地域と人をつなぐコーディネート、イベントの企画運営、その他地域活動など。

Q. 実施したプログラムの内容を教えてください。

》》》事業の前提と受け止め方

今回の事業では「年3回・県外参加8名程度・継続参加型」という設計のもと、単発の体験事業ではなく、「継続的に山口と関わる人をどう生み出すか」という挑戦でした。

正直に言えば、3回同じメンバーに参加してもらうことは大きなハードルでしたが、私はこの条件を“制約”ではなく、“関係性を深めるチャンス”として捉えました。一度来て終わりではなく、「また帰ってきた」と言い合える関係をつくれないか、それがこのプログラム設計の出発点でした。

》》》このプログラムの肝:共感・共創・共有

【共感】

まずは人と出会い、暮らしを知ること。

南部エリアの環境の中で、三和さんご夫婦の暮らしぶり、起業の在り方、挑戦を知ってもらう。

賑わいではなく、自分のスケールで生きる選択肢があることを感じてもらうことを意識しました。

【共創】

空き家という具体的なテーマを通して、一緒に考え、手を動かす。

当初は宿泊施設構想でしたが、対話を重ねる中でシェアキッチン+コミュニティ拠点へと変化しました。

これは用意された正解ではなく、共に考えたからこそ生まれた形です。

9月のDIYでは、地元と参加者が同じ空間で手を動かし、「今あるものを活かす」感覚を共有できました。

【共有】

11月のお披露目会では、参加者にゲストではなく動かす側として関わってもらいました。

設計の難しさはありましたが、約30名が集う場をつくることができ、それぞれが一歩踏み出すきっかけの日になったと感じています。

Q. どんなつながりが生まれましたか?

》》》継続的に関わる仕組み

固定の地元プレイヤーを設定し、「ただいま」「おかえり」と言い合える関係を目指し、結果として全員が3回参加してくださったことは、この設計が機能した証だと感じています。

》》》今回の成果

・環る(めぐる)古民家という拠点の創出

・地域内外の交点の誕生

・物語の形成

・継続参加の実現

一方で、プログラム全体を振り返った際の構造的な課題や、地域全体への広がりの余地なども見えました。

Q. 今後どんなプログラムに取り組んでいきたいですか?

》》》今後の取り組み

今後重要なのは、地域のとって本当に必要なものを掘り起こすこと。

偶然の出会いではなく、地域の課題と関わりたい人の想いを意図的につなぐこと。

“偶然”ではなく“必然”をつくる設計に挑戦したいと思っています。

》》》山口でなければならない理由

・人

・素材

・環境

・物語

山口に来る理由を増やすことが、この事業の肝だと捉えていますので、人手不足など地域課題と都市部の関わりを結ぶ仕組みづくりも今後のテーマです。

最後に

このプログラムは完成形ではなく、関係性を育てる実験です。

共感し、共に創り、共に共有する。

地域にとって必要なことを掘り起こし、そこに関わりたい人を招き、必然の関係をつくる。

それがこれからの方向性だと考えています。