「いつか暮らす場所となる」可能性を感じるまち

プロフィール

岡部夏菜さん

生まれも育ちも大阪府。コロナ禍だった大学時代は京都で過ごし、休日には趣味のキャンプや野営を楽しむ。月に1回は国内外の田舎に行くほど旅行が好きで、特におすすめなのは17歳で初めて訪れたタイ。植民地にならなかった国のため、色濃く残る独自の文化に惹かれ、そうした背景から、日本の田舎に残る文化(祭りなど)にも高い関心を持っている。

【参加したプロジェクト概要】

「“はじめての大田”集落の教科書作り!」(美祢市大田地区)

令和5年度から制作している集落の教科書「はじめての大田地域(※)」の内容をブラッシュアップするため、地域の方々と交流を図りながら、フィールドワーク、情報収集・整理を行い、まちへの理解を深めるプロジェクト。

※大田地域へ移住したいと考える人や地域に住む人の手助けとなるような冊子ツール

◾️プロジェクト実施レポートはこちら

【プロジェクトに参加しようと思ったきっかけや動機】

生まれも育ちも大阪のニュータウンで、両親や祖父母も特定の田舎を持っていないことから、これまでは「地方」のことを全く考えたことがありませんでした。学生の時は、都会が面白いという感覚が強かったのですが、コロナ禍を過ごす中で、山に出かけて遊ぶことの楽しさを知ったことから、少しずつ田舎の魅力を感じ始めたように思います。そして、友人からの紹介を通じて今回のプロジェクトを知り、地方の田舎に行くという体験にとても興味があって参加しました。

【実際に参加してみての感想や地域とのつながり】

事前にGoogleマップ等でリサーチする中で、大田地域のことを限界集落のように想像したり、地域に暮らす方々も外から来る人に対して排他的なのかなと思ったりしていましたが、実際に行くと、そんな不安は全く感じることなく、あたたかく受け入れてくれて、とても嬉しかったし驚きました。また、実際に訪れるまで、山口県そのものにあまりカラフルなイメージを持っていませんでしたが、緑もきれいだし、いろいろなところにお花も植えてあって明るいまちなんだと思いました。特に印象に残っているのは、車で移動するときに目に飛び込んできた屋根の瓦の色です。手入れの行き届いた昔ながらの町並みで、人は少ないながらも暮らしやすそうな印象を受けました。

【これから参加地域や山口県とどのように関わっていきたいか】

想像していたよりもきれいな町で見るところもたくさんありましたし、若い人が営んでいる雑貨屋や酒屋、パン屋、ゲストハウスなど、外から訪れやすい場所だなと感じたので、改めて友人たちと遊びに行きたいなと思います。すぐに美祢市に住むというのは難しいですが、もともと定住にはこだわらないライフスタイルで定期的に住処を変えていて、今回の体験で「大田って楽しい地域だな」と知ることができたので、いつか暮らす場所となる可能性は高いと感じています。