プロジェクト概要
山口県の北部に位置する萩市は、北は日本海、東は島根県に面し、大半を山地が占めています。幕末期に活躍した吉田松陰や高杉晋作など維新の志士達を輩出した「明治維新胎動の地」として知られています。プロジェクトを実施したむつみ地域は、山口県の北東部、萩地域と島根県津和野町の中間に位置し、その面積の約7割を山林が占め、農林業を主要産業とする地域です。
萩の酒は、良質な水と溶岩台地が生んだ土壌、中山間地ならではの気候が稲作適地となって酒米を育み、長州藩都・萩の城下町が酒の一大消費地として上質な酒造りの基盤をなし、人々の知恵と技により受け継がれて広く親しまれています。
今回の関係人口プロジェクトでは、「Thanks Buddy」プロジェクトとの連携により、酒蔵見学や酒米の稲刈り、酒米の生産者など地域を盛り上げたいと頑張っている方々との交流などを通じて、地域とのつながりを作り、関係を深めていくことを目的に実施されました。プロジェクトには、東京都や神奈川県、福岡県などから計8名の方が参加されました。
実施内容【10月5日〜6日】
夜は、酒蔵の代表やThanks Buddyメンバーを交えた交流会を開催。日本酒を片手に、地域でとれた食材を使った手料理をいただき、まちと人、食の魅力を知っていただく機会となりました。
その後、精米工場も特別に見学させていただき、改めて萩阿武で作られる日本酒に関心を寄せる時間となりました。
プロジェクトコーディネーターへインタビュー
株式会社ヨシダキカク
吉田 知弘 さん
アパレル業をはじめ、さまざまな職を経て2016年に萩市へ移住。地域おこし協力隊任期中はマルシェや音楽イベント、移住ツアー等のイベント企画を実施。地酒として中国地方で唯一GI認定を有する萩の日本酒が作られる環境を一緒に守る活動「Thanks Buddy」にも参画。
Q. 今回プロジェクトを企画・実施されたきっかけは?
萩市と阿武町には6つの酒蔵があり、その日本酒が作られる環境を10年後も20年後も守りたい、と思ったことがきっかけです。元々取り組んでいた「Thanks Buddy」を広めていくことを考える中で、市や県を通じて、関係人口プロジェクトと連携を図ることが可能となり、今回のプロジェクトを実施することができました。
Q. 取り組んでみてよかったことは?
6つの酒蔵の取り組みや想いを参加者の方々に知っていただけたことはもちろん、私や6つの酒蔵の方々が参加者の方々と交流することにより、あまり日本酒に関心がなかった方々がどんなことに興味を示すのかを知ることができたことです。
Q. 今後の目標は?
酒米の生産者や日本酒の生産者になって移住していただきたい、というのが一番の目標です。今後も6つの酒蔵さんと一緒に、今回のプロジェクトを通して繋がった方々が毎年萩市に来てくれるような魅力あるコンテンツ作りを進めていきます。
参加者からのコメント
※旅行でできることは、説明を聞いて、見て、飲食してということですが、萩市の人とのつながり、彼らから萩市の魅力を直接伝えてもらったこと、これが一番大きいと思う
※萩に暮らす方々や山口県に惹かれて参加された方々の、それぞれの萩や山口県への想いを知り、更に萩の魅力を知ることができた。また、萩産にとことんこだわったお酒づくり、その想いと生産工程もとても勉強になった
※観光ではなかなか知ることのできないこと、萩への想いがこもったお米の稲刈りを育てている皆さんと一緒に体験し、そして萩の食べ物(むつみのお米のおにぎり)をいただけて、とても充実したひとときだった
※6蔵が共同で出資され、工場を作られたストーリーに感動した
※精米工場を見ることができ、稲刈りから精米、お酒づくりまで、萩で完結することの素晴らしさとかもストーリーとして伝わってきたことに感動した