バラで女性を笑顔に。周防大島のファンに届けたいバラのつないだ縁|大内バラ園(周防大島町)

”瀬戸内のハワイ”周防大島で育つバラ

 温暖な気候に恵まれ”瀬戸内のハワイ”とも呼ばれる山口県の周防大島町に「大内バラ園」はあります。その農園主の娘であり、大内バラ園の後継者でもある大内清香さんは、数年前に東京からUターン。現在はバラを育て、食用のバラを加工しながら周防大島の魅力を積極的に発信しています。

コロナウイルスの影響と募る不安

 新型コロナウイルスは様々な業種に影響を与えました。感染拡大防止のため様々なイベントが中止になり、入学式や卒業式はもちろん、歓送迎会や結婚式まで、お祝いごともできなくなりました。お花を贈るシーンが大幅に減ってしまったのです。

 また、例年、清香さんは島を盛り上げるために積極的にイベント出店をし、バラや加工したジャム等の販売をしていました。その機会を奪われてしまったことも大きな痛手でした。

 お花は生き物のため、寿命があります。その限りある命の儚さも、お花が美しい大きな理由のうちの一つです。大事に育ててきたバラたちが一番綺麗な時、その時に襲いかかる新型コロナウイルス。不安が募りました。

清香さんファンが動いた。人柄の良さが、人のつながりを紡いでいる

 そんな時、清香さんの元にうれしい声が聞こえてきました。いつもイベントにお花を買いに来てくださる常連さんや、県内外の知り合い、HPを見た全国各地の方々からお花を求める声が上がってきたのです。

 周防大島という温暖で開放的な土地で育った彼女は、話しているとどこか落ち着く、懐かしさのような空気をまとっています。そんな清香さんの人柄がたくさんの人のつながりを生んでいます。

 また「周防大島のファンも多い」と清香さんは言います。土地の素晴らしさだけではなく地元の方々の繋がり、暖かさ、そこに惹かれ集まってくる人々は少なくありません。事実、周防大島は高齢化に伴って人口こそ減少していますが、転入―転出(引越し)による人口流出が比較的少ない島としても知られているのです。

こんな時だからこそ、笑顔になる贈り物を。紡いだご縁から生まれる様々な商品たち

 大内バラ園ではバラ以外にも無農薬で育てたバラを加工した、はちみつやラスク、バラジャムなど多岐にわたる「おいしい食べ物」があります。これらが誕生したきっかけも、島の中でのつながりから。

 また、お花には不思議な力があります。落ち込んでいるとき、イライラしている時、そこにお花があると、ふっと優しい気持ちになります。清香さん自身、落ち込んだときにバラのハウス内で作業をしていると、自然とエネルギーがでてくるとのこと。
きっとお花が生命力をわけてくれているのではないでしょうか。

お花が紡いだ「ミルフルール」の金谷さんとの縁

 また大内バラ園のある周防大島のお隣、山口県岩国市でフラワー講師をしている「ミルフルール」の金谷さんもこの状況の中、大内バラ園の力になりたいと声を上げた一人です。

 金谷さんは大内バラ園のバラを新型コロナ応援として共同購入を企画・配達しました。
外出自粛が解除された後も大内バラ園のバラを応援する為に「ミルフルール便」としてバラ園からの直売便を始めています。

産地から直送されたお花は、花びらの張りや発色の綺麗さはもちろん、なんといっても命の輝きを確認できる期間が長いこと、それが特徴です。

金谷さんからのコメント

 友達の紹介で大内バラ園の大内清香ちゃんに出会い、ゆめ花博で大内バラ園さんのバラを使ったワークショップさせていただきました。
それからのご縁でイベントに一緒に出たりと仲良くさせていただいています。

 今回、コロナで花農家さんも大変?って聞いたら道の駅など直売所が閉鎖になってお花が余って困ったと話を聞いたので、何か私に出来るかな?と共同購入を考えて。コロナ応援企画で3回ほどバラを購入させていただきました。

 直売所も再開したので、これからはミルフルール便として大内バラ園さんのバラを広めたいと思っています。

大内バラ園のこれから

「これからも、どんな時も、女性が笑顔になってほしい」
「そのために、自分自身も笑顔でありたい」

と語る清香さん。

 これからは秋のバラの時期に向けて準備に入ります。大切な人やいつもお世話になっている人が笑顔になる贈り物を育てるために、今日も清香さんは笑顔でバラ園に出かけます。

店名大内バラ園(おおうちばらえん)
ホームページ公式サイト https://ouchi-rose-farm.storeinfo.jp
オンラインショップ https://kiyoraka.shopselect.net
Facebook https://www.facebook.com/OuchiRose

フローリストのミルフルールさんによる岩国・広島方面へのバラの配達

ミルフルール便問い合わせ先LINE@